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富山県 四季の魅力と見どころ

富山県 四季の魅力と見どころ

立山連峰をはじめとする3,000m級の山々と、水深1,000mにもおよぶ富山湾に囲まれた富山県。高低差4,000mという急峻な地形は、海越しに3,000m級の連邦を眺められる世界的にも珍しい場所です。
四季折々に様々な表情を見せる大自然、そこで育まれた海の幸、受け継がれてきた歴史や伝統。四季ごとの魅力とともに紹介します。

春の魅力と見どころ 3~5月

ホタルイカ

青白く幻想的な光を放つ
“富山湾の神秘”
ホタルイカが数百万匹の大群で海岸近くまで押し寄せるのは富山湾独特の珍しい現象で、富山市から魚津市にかけての富山湾沿岸域は、国の特別天然記念物にも指定されています。
ホタルイカの漁期は一年のうち数ヶ月。毎年4月上旬から5月上旬には、海上の間近で漁を見物する海上観光も行われています。旬は、産卵期の身が張っている4月前後。柔らかく、モチモチとした食感と独特の甘みが特長で、刺身や黒作り、沖付けのほか、釜揚げを酢味噌とともに食べるのもオススメです。

シロエビ

“富山湾の宝石”の名を背負う
県を代表する水産物
“富山湾の宝石”と呼ばれるシロエビは、富山湾をはじめ、日本近海に生息する特産種。しかし、漁業として成り立つほど大量に獲れるのは、世界でも「あいがめ」と呼ばれる特有の地形を有する富山湾だけです。希少性の高いシロエビは4月1日から11月30日の間、漁獲されています。ほのかで上品な甘みが魅力のシロエビは、お刺身や天ぷら(かきあげ)、お寿司(軍艦巻き)などの料理が有名。淡い透明なピンク色という美しい姿はポスターなどでも目にすることが多く、富山県の魅力発信にも貢献しています。

雪の大谷

世界からも人気を集める
空に伸びる真っ白な雪の壁
「立山黒部アルペンルート」に春の訪れを告げる「雪の大谷」。標高2,450mの立山室堂に向かう道路を除雪してできる全長500mほどの雪の壁は、高いところでは20mにも達します。除雪はGPSで道路を探索しながら行うそうで、積もった雪は硬く圧縮されているため、途中で崩れることもないそうです。
4月中旬~6月下旬頃まで開催される「雪の大谷ウォーク」では片側を歩行者専用通路として開放しており、間近で見る雪の大壁は迫力満点。自然の素晴らしさを体感できると、海外からも多くの人が訪れています。

砺波チューリップフェア

チューリップが咲き誇る
国内最大級のフェア
チューリップ球根の産地、砺波市で開催される「砺波チューリップフェア」は県内外から多くの来場者が訪れる、北陸を代表する春のイベント。
国内最多の650品種、250万本のチューリップが一面に咲き誇り、色鮮やかに会場を埋め尽くします。公園内のタワーから眺めることができる地上絵が浮かぶ大花壇は、その年のテーマにちなんで描かれるので、毎年訪れても新しい驚きに出会えます。そのほかにもさまざまな趣向を凝らした花壇も登場。開催期間は4月下旬から5月上旬まで。

世界遺産 相倉合掌集落ライトアップ(春)

季節により表情を変える
幻想的なふるさとの原風景
平成7年12月9日にユネスコの世界文化遺産に登録された五箇山相倉合掌造り集落。「合掌造り」とは、日本有数の豪雪地帯で知られる岐阜県、白川郷・富山県 五箇山地方で特徴的に見られる急傾斜の切妻造り・茅葺きの民家のことで、最も古いものは17世紀にさかのぼると考えられます。
季節とともに集落と周辺の自然環境が織り成す、素晴らしい風景を楽しむことが出来るライトアップは、3月上旬は残雪とともに、5月中旬は水田逆さ合掌と、訪れる時期により異なる表情で迎えてくれます。

蜃気楼

富山湾に現れる光と風が織りなす
自然の芸術
蜃気楼の見える街として知られる魚津市では、3月下旬から6月上旬にかけて、晴天で微風が吹き、気温が上昇する日の11時から16時ごろにかけて、対岸の景色が伸びて広がったり、反転したりして海上に蜃気楼が現れます。これは大気中で光が屈折することで起こる自然現象ですが、条件が揃わないと発生しないので、一目見ようと県内外から多くの方が訪れます。
ちなみに魚津市では、出現情報を携帯メールで配信したり(要申し込み)、Bクラス以上の蜃気楼が出ると花火で知らせたりしています。

夏の魅力と見どころ 6~8月

岩牡蠣

栄養たっぷり
富山湾の夏の味覚
真冬が旬の真牡蠣と異なり、6月下旬から8月上旬に旬を迎える天然の岩牡蠣。
9~10月の産卵期を前に、旨みをたっぷりと蓄え、大ぶりでプリプリな身は、濃厚でクリーミーな甘みが特徴です。一般的にカキは、たんぱく質やミネラル、ビタミンを含んでおり、「海のミルク」と呼ばれるほど栄養価が高いのですが、特に富山湾の岩牡蠣は、北アルプスから流れ込むきれいで栄養分豊富な水に育まれ、全国的に高い評価を得ています。生食、焼き、フライと、どんな調理法でも絶品です。

立山黒部アルペンルート

世界的にも有名な
北アルプスを貫く山岳観光ルート
富山県の富山駅と長野県の信濃大町駅を結ぶ、世界的にも有名な山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」。標高2,450mの室堂までを電車、ケーブルカー、高原バスを乗り継いで移動できるため、長距離歩くことも、登山用の準備をすることもなく絶景が堪能できます。
高原バスを降りれば、そこに広がるのは雲上の絶景、標高3,000m級の山々の大パノラマ!夏季は、黒部ダムの端から端まで美しく壮大な規模の水のアーチが見られる観光放水をはじめ見所が満載。開催期間は4月中旬から11月下旬頃まで。

秋の魅力と見どころ 9~11月

紅ズワイガニ

冬めがけておいしさが増す
富山湾の紅色の至宝
9月1日にベニズワイガニ漁が解禁され、漁期は6月30日までと長いものの、秋から春頃にかけては身が詰まり、よりおいしく食べられます。富山県内では、新湊での水揚げが多く、漁港の床が朱色で埋め尽くされる光景は圧巻。
種類豊富なカニの中でも甘みが強く、ジューシーな肉質が特徴です。身を茹でて食べるのが一般的ですが、焼き蟹や、新鮮なものはお刺身などの生食でも食べることができます。身以外も、かにみそや内子・外子も珍味として広く親しまれています。

おわら風の盆

艶のある踊りに魅入り深い余韻に浸る
大人の祭り
毎年9月1日から9月3日まで開催されるおわら風の盆は、およそ25万人もの観光客が訪れる富山を代表するお祭り。街の風景、艶のある踊り、哀切を感じさせる唄と胡弓や三味線の調べが、おわら風の盆ならではの幻想的な雰囲気を醸し出しています。
特に深夜に行われる夜流しは、風情のある空間を作り出します。全国の有名なお祭りと比べ、派手さやエネルギッシュな勢いなどはありませんが、深い趣と懐かしさを感じる哀愁のあるおわら風の盆は、多くの方がリピーターとなり、何度も訪れています。

世界遺産 相倉合掌集落ライトアップ(秋)

ライトアップに照らされて
季節ごとに変わる集落の風景
春だけでなく、秋にも開催されている「世界遺産 相倉合掌造り集落ライトアップ」。7月中旬は夕涼み、9月中旬は稲穂ハサ掛け、11月下旬には冬支度のライトアップと、季節の移ろいとともに幻想的な日本のふるさとの原風景を美しく浮かび上がらせています。
9月のライトアップ開催期間には民謡ライブが行われ、同じく11月の開催期間には、冬支度雪囲い作業体験(有料)もできます。何度訪れても、別世界にまぎれこんだような美しい光景に心が洗われるはず。

黒部峡谷トロッコ電車

トロッコ電車に乗って
四季折々の大自然を満喫
開放感あふれるトロッコ電車に乗って、宇奈月から終点の欅平まで片道1時間20分の大自然の旅ができる「黒部峡谷鉄道」。いくつもの橋やトンネルを抜けながら、日本一深いV字峡谷を駆け抜けます。
途中には黒薙川(くろなぎがわ)に架かる高さ60mの後曳(あとびき)橋、鐘釣(かねつり)温泉の秘湯露天風呂、紅葉の名所など、絶景もいっぱい。春の新緑、夏の清流、秋の紅葉といった四季折々の見所満載の黒部峡谷の大自然を堪能できます。4月中旬より一部区間での運行をスタートし、ゴールデンウィーク半ば頃から11月末まで営業運転しています。

冬の魅力と見どころ 12~2月

寒ブリ

冬の訪れを告げる
富山湾の王者
成長とともに呼び名が変わり、価値が上がるため出世魚と呼ばれるブリ。富山ではツバイソ、フクラギ、ガンド、ブリとその名が変わります。主に12月から3月にかけて漁が行われ、11~12月頃に、いわゆる「鰤起し(ぶりおこし)」という雷鳴を伴った大シケがくるとブリ漁の最盛期が訪れます。
なかでも「ひみ寒ブリ」は一大ブランドとして全国でも有名。一度は食べたい、冬のおすすめのグルメです。寒ブリは全身に脂が乗って旨みも濃く、まさに最高のおいしさです。

立山山麓スキー場

富山平野を一望しながら
ウインタースポーツを楽しもう
富山県を代表するスキー場のひとつ。雷鳥バレースキー場と極楽坂スキー場が山頂付近で繋がっており、様々なコースを楽しめます。山頂からの風景は富山湾に向かって滑り降りる感覚で、景色から富山の魅力を感じることのできるスポット。
また、初級者から上級者まで幅広く楽しむことのできる緩急豊かなコースが特徴で、オープンから3月上旬頃までの金曜日、土曜日、祝日の前日、年末年始にはナイター営業も実施。ウインタースポーツを存分に楽しめます。
営業期間は12月中旬から3月末頃まで。

富山のグルメ

富山ブラックラーメン

戦後復興期から続く
おかずになるラーメン
戦後復興期、肉体労働者の塩分補給として、濃い味付けでチャーシューのたっぷり入った、おかずになるラーメンを作ったのが始まり。だから白ご飯は欠かせません。濃い口しょう油を使った黒いスープ、粗挽き黒胡椒による独特の塩辛さが特徴で、少し固めの太麺の上に、濃い味付けのメンマやチャーシュー、荒切りネギがのっています。
初めての方は、濃すぎると感じるかもしれませんが、生卵や半熟卵をトッピングすると食べやすくなります。スープを薄めにできるお店もあるので、チャレンジしてみて。

ます寿し

富山を代表する郷土料理
サーモンピンクの丸い押し寿司
全国的にも有名な富山の特産品で、曲げ物に笹を放射状に敷き詰め、鮨飯と塩漬け後に酢で締めた鱒の切り身をのせて重石をした、押し寿司の一種。八代将軍 徳川吉宗に献上され、大変気に入られたという記録も残っており、それが現在の「ます寿し」に続いているそうです。
富山市を中心に30軒以上の店が作っており、鱒の厚みや締め方、酢飯の固さなどそれぞれのお店にレシピがあり、自分の好みのお店を見つけるのも楽しみのひとつ。
県内のコンビニエンスストアには「ます寿し」のおにぎりも売られています。

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